日本メンタルヘルス協会の基礎講座の後半、第6講座に参加してきたレポートをしたいと思います。 今回のテーマは「テストセラピー」についてです。
詳細は以下に
基礎コース後編 第6講座「面白いほど心が分かるテストセラピー」
講師は「きのぴー」こと、木下 正則先生でした。最近はfacebookの方も活用されているようで、日本メンタルヘルス協会のfacebookページも木下先生が作成したそうです。facebookを使っている現役受講者や卒業生の方は、一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
日本メンタルヘルス協会:木下正則私的ブログ
木下 正則先生の公式ブログです
日本メンタルヘルス協会
日本メンタルヘルス協会の公式facebookページです
テストセラピーの意味とは?
ストレスが多い社会の中で、健康に生きていく上で必要なことは「自分の精神状態・自分自身の情報」が必要である。そのために、客観的に自分のことを知る上で、心理テスト(テストセラピー)が必要になってくるとのことです。
そして、心理テストには大きく分けて2つあります。ネットで諸々調べてみた情報を羅列しておきます。
■投影法
ロールシャッハ(影絵)
ロールシャッハ・テスト(英: Rorschach test, Rorschach inkblot test)は、投影法に分類される性格検査の代表的な方法のひとつである。被験者にインクのしみを見せ、それから何を想像するかによって人格を分析しようとしたもの。スイスの精神科医ヘルマン・ロールシャッハによって1921年に考案された。ロールシャッハ法、ロールシャッハ検査、ロールシャッハ検査法などとも呼ばれる。
TAT(写真)
TATとは、人間的な営み・体験を示す絵を被験者に示し、その絵から物語を語ってもらい、その物語の内容から被験者の欲求の体系を明らかにする投影法の性格検査。主題統覚検査と訳される。
via: 心理学用語集・臨床 063 TAT(主題統覚検査): 臨床心理学にいる
SCT(文章)
SCTとは、「子どものころ、私は・・・」というような、未完成な文章の後半を、自分が連想した通りに記入し文章を完成させる投影法の性格検査である。文章完成法や文章完成テストとも言われる。SCTは、性格の全体像をトータルで把握する目的で使用されることが多い。
via: 心理学用語集・臨床 065 SCT(文章完成法・文章完成テスト): 臨床心理学にいる
P-Fスタディ
P-Fスタディー(絵画・欲求不満テスト)とは、ローゼンツァイクRosenzweig.Sによって、欲求や怒りの表現を測定するために考案された、投影法による人格検査です。
絵画法・描写法(バウムテスト・家族画)
バウムテストとは被験者に樹木、もしくは実のなる樹木を描かせるテストである。
■質問紙法
エゴグラムテスト(50問)
エゴグラム:個人のパーソナリティの中で、機能的自我状態 モデルのサブディビジョンがどのくらい重要であるかを、直感的に評価したも のを棒状で示す図表。
via: 日本TA協会 – 公式ウェブサイト
YG性格検査(120問)
YG性格検査は、アメリカ南カリフォルニア大学心理学教授であったJ.P.ギルフォード教授が考案したギルフォード性格検査をモデルとして、京都大学矢田部教授が着手し、園原太郎先生、辻岡美延先生がテスト項目の選定を行い、辻岡先生がテストの標準化、妥当化、実用化を行った性格審査です。
via: 竹井機器工業株式会社|心理学研究|適性
竹井機器工業株式会社
こちらで購入できるようです
MMPI(550問)
①ミネソタ大学のHathaway,S.R. and Mckinley,J.C.が1930年代末から開発を進めてきた質問紙法パーソナリティ検査(人格目録)である。
via: MMPIとは
実際にテストセラピーを受けてみる
実際に2つのテストセラピーを受けてみました。
■YG検査
120問の問題を先生が読み上げ、その結果からどのようなタイプの性格かが分かるようです。ちなみに自分はD型でした。
↑YG性格検査用紙
↑折れ線グラフから結果が分かります。
授業では以下のように説明がありました。
E型 | うつ気味の一歩前 |
---|---|
C型 | コツコツタイプ |
A型 | 平均的で一般的なタイプ |
B型 | 情緒不安定でエネルギッシュ。野性的なタイプ |
D型 | 情緒安定、リーダータイプ |
別サイトにて、こういった表もあったので引用しておきます。
系統・型 | 情緒安定性 | 性向 | 特徴・傾向 |
---|---|---|---|
A型(典型・準型・混合型) | 平均 | 平均 | 特に目立った特徴のない平均タイプ。性格はバランスがとれている。 |
B型(典型・準型・混合型) | 不安定 | 外向 | 積極的で活発。不都合が生じると情緒と社会適応性が表面化。力を発揮しようとする。 |
C型(典型・準型・混合型) | 安定 | 内向 | 順応性・正確性・客観性があり、堅実なタイプ。行動は控えめで受動的。 |
D型(典型・準型・混合型) | 安定 | 外向 | 行動的でリーダーシップがある。特に営業職・管理職に適応する。 |
E型(典型・準型・混合型) | 不安定 | 内向 | 不都合が生じると殻に閉じこもる傾向がある。芸術や技術的な異才を発揮する場合が多い。 |
■絵画法(バウムテスト・家族画)
次はバウムテストです。用紙2枚の内、一枚は木の絵を。もう一枚は家族の絵を描きました。
実際の「木」と、人間が書く「木」を照らし合わせて研究し「バウムテスト」として確立されたのです。 「木の絵」には、当人が言葉で表現できない意識下の世界、自分でも気づいていない本音の部分が必ず出てきます。
※メンタルの教科書から抜粋。愛原由子の「潜在能力を知るバウムテスト」より
絵の中でのチェックポイント
枝:情緒や知性の貼った都度、成熟度、他人との関わり
- 有(外にアンテナ向けている)
- 無(内側(自分)にアンテナを向けている)
- 枝の先が切れている(圧力がかかっている)
葉:気分や感情の動き、自己表現、他人との関わり合い
実:目標を表す
幹:本来持つ基本的性格や生命力
景色
- 雲(安らぎ)
- 花(着飾りたい)
- 太陽(影の位置で判断材料にする)
地面:親子などの身近な人との関係
- 山の上に書く(リーダー的な考え)
- 草や緑(癒しが欲しい)
- 地面がない場合(人間関係を確認してみる)
他にも、木の本数は「仲間の象徴」書く紙の縦横を変えるは「環境を変えたい」といったことがわかるそうです。
↑ちなみに私の絵はこんな感じ
家族画
自分の深層心理の中で、描いた絵から家族に関する考え方が分かるというものです。教科書に書いてあったチェック項目はこんな感じ。
- 家族の構成員を書いた順番
- 家族の構成員の大きさ
- 家族の行為、まとまりと登場人物の向き
- 家族の中で削除された人物
- 家族以外の登場人物・ペット
- 全体を見た時の印象、色の明暗、暖色、寒色の構成など
グループディスカッションをして、皆さんの絵を見てみると、それぞれの絵のチェックポイントを見て、うなずいている方が結構いらっしゃったのが印象的でした。
↑私の絵はこんな感じ(笑)
まとめ
自分が絵画法で描いた絵の感想ですが…木の太さは、自分がこれからカウンセラー、ヒーラー、セラピストとしてプロとしてやっていく決意の強さが出ていたのかもしれません。
家族の絵は、ハートの中に二人が一緒にいる様子を描いてみました。羽は自分は癒しのチカラを持ってクライアントを大きな羽で包み込むイメージ、奥さんは舞を通じて羽ばたいていくイメージがあったので、紙面一杯に羽ばたく羽を描いてみました。
この絵から、どういった心理があるのかは分かりませんが、ちょっとずつでも前に、上にほっこりと進んでいこうとする現れかもしれません。テストの結果は毎回変わるということなので、次回リピートの時に再度やってみたいと思います。
実際にテストセラピーを受けてみて、どちらがいいかということではなく、直感で描いてもらう「絵画法」の方が、その人の奥深い心理がみえてくるような気がしました。
授業が終わった後のランチ会で木下先生に絵画法で描いた絵をチェックして頂けてとても嬉しかったです(^^)ありがとうございました!


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