シェアする

【セミナー】【レポート】DTP Booster Vol.2@アップルストア銀座

6/13(土)16:00〜18:00に、アップルストア銀座にてDTPBooster vol.2が行われました。
レポートをアップしておきます。

約150名ほどのお客さんが来ていたそうで…立ち見のお客さんも出ていました。

セッションは…

1.「JavaScriptを使ってIllustratorを遊んでみよう」三村 克巳さん
2.「Illustratorで光の表現」川端亜衣さん
3.「DTPにおけるオンラインストレージの活用」山口和宏さん
4.「Illustratorでの文字組版」鷹野 雅弘さん

という構成でセッションが行われました。

私の周りでも、熱心にセッションを聞かれている方が多く、有意義な時間を過ごされた方も多いのではないでしょうか?

1.「JavaScriptを使ってIllustratorを遊んでみよう」

三村 克巳さんのセッションでは、イラストレーター上でJavaScriptを使って「こんな感じのモノが出来ますよ」という実演と、JavaScriptの概要を説明されていました。
デザイナーさんの中でも「こんなのが出来たらいいな」という事も、スクリプトを作成・配布されている方々も多いので、Web上で公開されているスクリプトを使って、実体験してみるといいかと思います。
セッション中に「ExtendedScript Toolkit」を使っての実演だったのですが、私もついこないだ、このアプリの存在を知りました。
イラストレーターの再起動をしなくても、スクリプトのお試しが出来るので、一度使ってみてはいかがでしょうか?

【参考サイト】DTPエキスパートクラブ
フォルシア株式会社
イラレで便利 for Adobe Illustrator – アドビ・イラストレーターのツール集

2.「Illustratorで光の表現」

川端亜衣さんのセッションでは、イラストレーターを使って、フォトショップでしか出来ないような光の表現の作成方法を説明されていました。
アピアランスを使っての光の効果は、アピアランスを適用した効果は登録出来、何度でも流用が可能です。
フォトショップで作成していたパーツが、イラストレーターでも作成出来るのであれば、たとえば雑誌のタイトル、見出しなどでワンポイントで使う。地紋できらびやかに飾るような背景素材を作るといった応用も可能だと思います。
アピアランスで袋文字を作ったり、立体っぽく見せる事も多くできるので、まだ触ったことのない方は是非チャレンジしてみて下さい。

【参考サイト】イラレラボ illustrator-labo

3.「DTPにおけるオンラインストレージの活用」

山口和宏さんは株式会社ねこじゃらしの社員の方で、今回は「MacServer」を中心としたオンラインストレージの事例を説明されていました。
オンラインストレージというと、デザイン業界では「宅ファイル便」とかが有名ですが、片方向のやりとり(編集部からデザイナー等)や、個別でやりとりする場合では使い勝手や導入方法としてならいいかと思います。
ただ、多人数でのプロジェクト進行、リビジョン(修正の履歴データ)も含めてのデータのやりとり、2バイト文字(ここでは日本語の漢字、ひらがなとしておきます)のファイル名のままでのデータのやりとりといった、会社内でのローカルネットワーク(外部ネットワークを使わないネットワーク。たとえばOSXで言えばファイル共有)を使用していると同じ感覚で外部の方とファイルのやりとりが出来るといったサービスが今回説明された「MacServer」です。
自社でファイルサーバを持つのも大変だし、操作もできるだけ簡単な方がいい。という方にはもってこいのサービスではないでしょうか?

【参考サイト】株式会社ねこじゃらし
MacServer – Macに特化したオンラインストレージ・ファイル共有・保管

4.「Illustratorでの文字組版」

鷹野 雅弘さんは、イラストレーターを使っての文字組版、CS4上でのアピアランスや文字スタイルの概要を説明されていました。
イラストレーターでも組版をされている方もまだ多いかと思います。(実際に私の周りにもいらっしゃいます)ですので、こういった事例を説明していただくと、バージョンが古い方でも、安心して新しいバージョンにトライ出来るきっかけになるのではないでしょうか?

【参考サイト】株式会社スイッチ
DTP Transit (IllustratorやInDesignをはじめとするDTPアプリケーションの操作に関するTipsやお役立ち情報)

【感想】

全体的に、ちょっとセッションの時間が足りなかったかなあ?という印象は受けましたが、OSXやイラストレーターを新しくしたいと思っている方の移行のきっかけになったのではないでしょうか?

今度はアップルストア心斎橋(大阪)で「DTPBooster vol.3」が開催されるようです。
関西方面の方で、興味を持たれた方は行ってみてはいかがでしょうか?
ついでにアップルストアで新しいMacを触ってきてはいかがですか?新しいMacを触るの、ホント楽しいですから!(私も今日、楽しんできました(笑))

DTP Booster, Vol.3

【補足感想(ライフハック(?)的)】
この記事を見て「ちょっと新しいイラストレーター、触ってみようかな?」と思ったら、CS4を買うという事ではなく、現在お持ちのイラストレーターの、使っていない機能を試してみてください。
たとえばイラストレーターでは、アピアランスの機能はバージョン9から使えるので、最新のCS4でなくとも今お持ちのイラストレーターを使って、何重にもオブジェクトをコピーペーストしなくても袋文字が出来るといった新しい発見が多くあります。(イラストレーター関連の書籍もたくさん出ています)

その新しい発見を見つけて、作業効率がアップ出来るのであれば…クオリティを下げなくても早く仕事が上がる。そして大切な「時間」を確保出来るようになります。
残業しないで帰ってもいいし、徹夜をしなくてもいいかもしれない。もっとデザインの事を考えたり、家族や友人、自分のやりたいことをやる時間に当ててもいいと思います。

横道にそれましたが「怖がらずにちょっとでいいからやってみること。そしてそれを繰り返して、身につけること」これが大事だと思います。
もし、新しい環境(IntelMacやOSX、CS4等)になるとなっても、すべてを覚える必要なありません。今まで通りの方法で使える技術やモノは、そのまま使ってもいいんです。すべてをいっぺんに短時間で変えようとするから、恐怖で先が見えなくなるんだと思うんですよね。

そしてちょっとずつ、一歩一歩、新しい事をやってみてください。
袋文字がアピアランスで出来たときの感動は、今でも鮮明に覚えています。それがクセになると、自分でもびっくりするような事が起きますよ!

The following two tabs change content below.
アバター画像
1972年生まれ。東京都八王子出身・中野区在住。デジタル機器やデジタルサービスを駆使して、いつでもどこでも人生を謳歌する「デジタル寅さん」として活動中。デジタルの楽しさを知ってもらうためのデジタルサポートを行っています。 その他にはグラフィックデザイナー、料理や食を通じてコミュニケーションを楽しむ研究をしている「食と心の研究家」としても活動。料理コミュニティ「キッチン男子部」の顧問も。
スポンサーリンク
200217_ad