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【イベント】ePublishing Cafe「電子書籍、先行者の現状と未来の戦略-漫画編-」に参加してきました。iPadも触ってきたよ!

最近身の回りでいろんな意味で 「電子書籍」のこと、話題になっていますね。そんな中、TwitterでePublishing Cafe「電子書籍、先行者の現状と未来の戦略-漫画編-」というイベントの告知をしていました。

「漫画」というテーマは自分の仕事には直接関係ないことなのですが、「電子出版」という大きなくくりで理解したいこともありましたので、今日参加してきました。

詳細は以下に。

自分の知り合いにイラストレーターさんや漫画家さんがいるののと、これから漫画家を目指す人もいるので、そういった方の為にもなると思い、本日お話を聞かせていただきました。

 



第一部  
電子出版コミュニティ「ePublishing Port設立発表」

株式会社28号 代表取締役社長 大水淳也

さんとTech Wave副編集長 本田正浩さんとでePublishing Portという任意団体を設立することをお話していました。今週中には発足、そして会員登録をすることで、勉強会やセミナー、交流会に参加することができるそうです。4月26日には会員登録できるということなので、気になる方は会員登録をしてみてはいかがでしょうか?

 

第二部  「電子書籍、先行者の現状と未来の戦略-漫画編-」

- eBookJapanが考えるこれからの電子出版

第二部は講師に株式会社イーブック イニシアティブ ジャパン
代表取締役副社長 小出 斉さんから、eBookJapanの電子書籍に対する取り組みをお話されました。今は漫画がメインですが、今後は書籍取り扱いも多くやっていきたいとのこと。お話されている内容で気になったことをピックアップしていきます。

  • アンケートの結果で30代の使用率が8割、年間で15000円ほどの購入があること
  • 顧客満足の為にはコンテンツ数は10万〜20万冊は最低必要
  • IpadとAndroid端末の対応は今年の夏に予定
  • デバイス端末開発会社(eBookJapanではBenQ)とのタッグで、台湾市場を展開
  • 単行本などの価格は著者さんを契約している出版社が決めるが、出版社を通さず直接の契約の場合、20%〜30%が著者さんの取り分になる

すでにモバイル端末やゲーム端末ではJpegなどの画像をZip圧縮して専用のリーダーで漫画を読むということや、スキャンスナップ&裁断機でpdf化している強者もちらほらと。
ガジェットやPCに詳しい方であれば、すでに導入されている方もいるかと思います。ですが、そこまでして漫画をデータ化する方はそんなに多くないかと思いますし、入手が困難な漫画であれば、電子書籍版の漫画を購入するニーズも結構あるのかな?と思いました。

一番の気になる点は、やはり著者さんの印税のことではないでしょうか?自分で作品のPR活動や販売方法の選定、販売サイトの管理を自分でするか?
それともどこかのエージェントに頼んで、PR活動やバックアップなどをお金を払って代行してもらうか。選択肢はまだまだありそうです。

 

第三部「日本における電子書籍フォーマットの現状とEPUB日本語標準化について」

第三部は講師にイースト株式会社
代表取締役社長 下川 和男さんから、電子書籍フォーマットのことについてお話されていました。配付資料をいただいたのですが、この資料は総務省のこのページよりダウンロードできます。資料内容にそって解説されていました。こちらもいくつかピックアップしていきます。

  • 雑誌、書籍の販売金額は減少している。その中で電子書籍は2%程度の割合。2008年の販売ジャンルを見て見ると、8割が携帯電話端末向け
  • iPadの発売から、どういった動向になるかが注目される
  • 電子書籍端末の対応データはepubはもちろんだが、ほとんどの端末でpdfでも見ることが可能
  • EPUBの規格に対して日本語拡張案を提出
  • EPUBの中身は大きくXHTML1.1とCSS Level2で組まれている。それ以外にも細かな仕様があり

といったところです。正直、自分もまだ情報を集めていたり、まだ理解していないところもあるのですが、今日の話だけでも十分理解が深まりました。ありがとうございます(^^)

そのあとに、株式会社フューズネットワーク藤田さんによるePub形式作成ソフト「FUSE Network ePub Editor」の説明がありました。今はベータ版(Windows版のみ)ということで開発を進めているところということです。ライトユーザーやePubを気軽に体験、作成してみたい方は試してみてはいかがでしょうか?

 

第四部
「ePublishing Cafe」 (旧 電子出版を語る夜)交流会

基調のあとは、立食パーティー形式での懇親会が行われました。
名刺交換をさせていただき、興味深いことをいろいろ聞かせて頂いただききました。お話をしていただいた方、ありがとうございました!改めてTwitterやメールにてご挨拶をしようと思います(^^)

で、懇親会のもう一つのサプライズが「iPad」の実機を触らせていただいたことです(^^) 本人に確認を取り忘れたのでお名前は伏せますが、某出版社の編集さんのiPadを触らせて頂きました。
私の感想は…全くひねりがないコメントなんですが「ほ、ほしい!」の一言でした(笑)「ノートPCでもなく、iPhoneの大きいものでもない」としか言えません。なんていうのか、PCに対する感覚や使い方が違うのと「iPadを持ったら自分ならこんな風に使うんだなー…」って想像できちゃうんですよ。それも今までPCやiPhoneでやったことのない方法が。ちょっと衝撃的でした。

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会場がすこし暗めの証明だったのと、カバーが黒か紺色のモノを使われていたのでiPadのフレームが見えませんが、この写真だと、本当に「本」という感じに表示されています。発売日が待ち遠しい!

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とりあえずお約束(笑)これはiPhoneアプリをiPad上でエミュレート(といういい方でいいのか?)したもの。好きな人にはたまらないのかと思います(笑)

あと、会場は恵比寿から10分ほど歩いた「イニッシュモア」というBarの地下一階でした。しっとりした感じのBarで、食事もとても美味しいお店でした(^^) スライドも使えるし、勉強会などにも利用してみたいなぁ。
入場するとき受付終了のメールやプリントアウトということがなかったので、どうやってチェックするんだろ?と思ったら、受付でTwitterのアカウントで確認していました。そういえばTwitterからみで、Ustream中継があるイベントに参加するのは初めてだったので貴重な体験でした。

 


 

【総括】
今回の参加したことで「ああ、なるほど」と思ったことがありました。それは

「情報や資産の共有」という感覚や思考が人によって違う、そういったことを踏まえて「Yes」か「No」でなく、どちらでもOKという選択肢も考慮してみる

ということでした。

たとえば行動パターンにおいて、2つのパターンに分けることができると思うんです。

1)自分の経験して得たことを「共有した情報を聞いたみんなに役に立てもらいたい」という思いから、自分の情報や資産を共有する人。
2)特定の人や少数のグループのみで磨き上げられた、とても純度の高い技術や技法をつかって、より良いものを作ろうとする人。

どっちも正解で、どっちも間違っていないんだと思います。

今日、このイベントの講師の方々や懇親会の方々の聞いた話の中で自分が思うことは「変わり続けてもいいし、変わらなくてもいい」「 紙媒体と電子書籍もどっちを選んでもいい」と正直思いました。「なんだそのあいまいな意見は」と思われるかもしれませんが、一番言いたいことは「自分が相手を理解できないから、相手を見下したり卑下したりせず」という観点をまず外してみませんか?ということです。

自分ができないことや理解できないこと、自分の思い通りにできないことを、感情のおもむくままに相手にぶつけていては、何もはじまらないどころか、自分の進化を止めることにもなると思います。

こういった時代に生きていて、自分が今できることってなんだろう?」「共感できない相手なら、せめて理解だけでもしてみよう」と、自分に問いかける時間を確保して、今一度考えてみて、相手に寄り添う努力をしてみてはいかがでしょうか?きっと仕事だけでなく、いろいろな活路が見いだせると思うんですね。

 

たとえば…こんなくくりはどう思いますか?

  • 本文や装丁などで使う紙の種類やテクスチャを、読者に触って感じてもらいたい、そしてその本に合う書体、Q数、イラスト、デザインを紙の書籍という物質的なモノで表現し、読者に伝えたいもの。
  • 文字のみの解説書や説明書、技術書など、高度な組版によっての体裁が特に必要なく、テキストとしてが読めればいいもの。

これだけでも「紙媒体」と「電子書籍」のニーズって違うと思うんです。もっと細かく、もっと組み合わせて行けば「紙媒体」と「電子書籍」のすみわけってできると思うんですよね。

正直、私はWebの仕事をしていませんので、Webの知識は分からないことの方が多いです。ですが、毎日さまざまなサイトを見て、Webサービスを使って、その恩恵にはとても感謝しています。
電子書籍の勉強はまだ始めたばかりなので、まだどんなことができるのかという理解も不十分です。ですが、電子書籍を購入して、そこから得た物も計りしれませんし、どこでもテキストが読めることにはとてもありがたいと思っています。
グラフィックデザインや組版のことも、すべてが分かっているとは思っていませんし、まだまだ常日頃、勉強が必要だと思っています。ですが、今までの経験と常に何か新しいことを自分なりに取り入れたりしながら、仕事をすることがとてもワクワクします。

自分が普段利用しているモノ、サービスは、他の人にとっては最適化する必要があるものも世の中には多く存在します。一方で、その作った著者の感情や心意気をそのまま感じたいというモノもあります。どちらか一方を切り捨てて、必ずどちらかを選択するという選択肢以外にも「どちらを選択してもいい」ということも考えてみてはいかがでしょうか?

制作側の方々も、従来のやり方以外にもいろいろな方法でチャレンジしてしてみませんか?私もまだ知らないことだらけです。でも、どうせやるなら楽しんでやろうという気持ちで取り組めばいい方向にすすんでいきますよ(^^)
昨日のイベントはそういった意味でも、とても考えさせられる有意義な時間でした。

ここに書ききれないほどの思いがありますが、今日はこのへんで(笑)

発起人の方々、運用スタッフや関係者の方々、そして参加者の皆様。同じ時間に共有できてとても嬉しかったです。 次回もぜひ、参加してみたいと思います。 ありがとうございました(^^)

 

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イースト株式会社

総務省|デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会|デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会 技術に関するワーキングチーム(第1回)配布資料

株式会社フューズネットワーク / FUSE Network, Inc

 

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杏珠(あんじゅ)
1972年生まれ。東京都八王子出身・中野区在住。デジタル機器やデジタルサービスを駆使して、いつでもどこでも人生を謳歌する「デジタル寅さん」として活動中。デジタルの楽しさを知ってもらうためのデジタルサポートを行っています。 その他にはグラフィックデザイナー、料理や食を通じてコミュニケーションを楽しむ研究をしている「食と心の研究家」としても活動。料理コミュニティ「キッチン男子部」の顧問も。
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