【執筆】日刊デジクリにてコラムを執筆しました。テーマは「手帳」です。

デジクリ連載記事

メルマガ「日刊デジタルクリエーターズ」にて、コラムを執筆させて頂きました。今回のテーマは「手帳」です。そろそろ来年の手帳の販売もチラホラ始まりましたが、みなさん手帳ってお使いですか?そんな「手帳」をテーマに掘りさげてみました。

メルマガに書いた原稿に補足原稿&写真を追加してみました。お役に立てれば幸いです(^^)

詳細は以下に。

■?×?×CrossOver Talk[12]手帳、つかっていますか? ──手帳の使い方で人生の航路が変わってくる

デジクリ読者の皆さん、こんにちは。studio H.M代表のディレクター/デザイナーの杏珠(あんじゅ)です。デジクリの夏休みもあって、2か月ぶりになりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか? 私はいろいろと自分の環境に変化がありました。

デジクリ読者の皆さん、こんにちは。studio H.M代表のディレクター/デザイナーの杏珠(あんじゅ)です。デジクリの夏休みもあって、2か月ぶりになりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか? 私はいろいろと自分の環境に変化がありました。

そのひとつに「自分の人生の振り返り」があります。生まれてから今まで、これほどまでに自分のことを掘り下げたことはなかったんじゃないか? というぐらい、自分の過去、現在、未来のことを考えていました。その「自分の人生の振り返り」の中で、一番役に立ったのが「手帳」でした。

今回はその「手帳」にフォーカスを当ててみて、デザイナーという立場からの手帳の使い方や考え方、使ってきた手帳への歴史、オススメの本などを紹介したいと思います。手帳を使いたいと思っている方、現在使っている方のお役に立てればと思います。一緒に手帳のこと、考えてみませんか?

アナログ手帳は日記、アイデアの収集、感情ノートの3つの柱で構築

現在、デザイナーという立場で手帳を使っている私の手帳の使い方、管理方法をご紹介したいと思います。現在、アナログ手帳で管理していることは大きく分けて3つあります。

1)一日の振り返りのための「朝日記」として

今の手帳のメインとなる「日記」として使っています。普通、日記だと寝る前の振り返りとして書く方が多いかと思います。私の場合、寝る時間が一定ではなく、徹夜明けなどで仕事をしているときには、寝る前に無理をして日記を書いても、乱筆になって読めないこともあります(笑)。

朝は気持ちもクリアな状態で、考えなくてもいいようなネガティブなことも忘れていたり、いいアイデアが浮かぶことが多いので、朝に日記を書くようにしています。

2)思いついたデザイン案、ブログネタ、やってみたかったプロジェクトのアイデアのメモとして

仕事の案件はいったん資料などで全体像を見渡した後、すぐに着手せずアイデアが浮かぶまで一度寝かしておきます。これは私だけかもしれませんが、意図して自分の気になることを脳裏の片隅に置いておくと、ほかの作業や行動をしているときに、ポロっとアイデアが浮かぶことが多かったんです。すぐにその思いつきをメモするスペースとして、手帳を使っています。やってみたいプロジェクトの骨格作り、ブログに載せようと思ったネタなども手帳に書いておきます。

3)感情にかかわる大きな事があった時、冷静に見つめるためのメモとして

自分にかかわるプロジェクトなどで、普段とは違う感情を感じたときに「自分の感情が今、どんな状態なのか?」ということを冷静に判断するためのメモとして使っています。

自分が進もうと思う道を決めるときに、思っていることや感情をそのままぶつけて書いています。そうすることで、自分が本当にやりたいことや望んでいることなのか? 感情や惰性で動いているのではないか? といった第三者の視点で見るためにも、とても役立っています。

使用しているアナログ手帳は、ロルバーンのスリムノート

現在使用しているアナログ手帳は、ロルバーンのスリムノートです。手帳といっても、中身は無地のノートなんですね。それ以外に簡単なメモを取るときや、手帳が出せないときには「ポストイット」を使っています。

ポストイットを使うときは「必ずPCか手帳に転記する」もしくは「その場で実行できる、転載をするまでもないタスク」というルールに基づきます。一日のどこかで必ず手帳を見直し、その場でできるモノはすぐに実行に移し、そうでなければどこかに転載するというように、余計なことを考えなくてもいい状態になっています。

ロルバーン

▲思い出いっぱいの手帳

アナログ手帳だけではできないことを、デジタルで補完する

ロルバーンのノート自体は、スケジュールを書き込むカレンダーもなければ、住所録やタスク管理といった、おおよそ手帳で使うと思われるフォーマットのページはありませんが、不自由はありません。そういったページはすべて、PCやWebサービスといったデジタルでの処理に任せているからです。

そんな使い方の中から、主要な項目と簡単な説明を。なぜこのような方法をとったかは、この後に出てくる「手帳の歴史」を見ていただくと分かると思いますので、興味のある方はそちらをご覧下さい。

デジタル処理、デジタル手帳の流れ

アナログ手帳ではやっていない、デジタル手帳で使っている処理をピックアップしたいと思います。基本は以下の4つに加えて、MacBookProとiPhone/iPad、ネット環境とモバイル環境(イーモバイル)のすべてが連携して、今の手帳環境が構築されています。

  • Googleカレンダーの連携アプリ
  • Evernote
  • スキャンスナップ
  • Eye-fi

スケジュール管理

基本はGoogleカレンダーに集約。iPhone、iPadはそれぞれ「さいすけ」というスケジュール管理アプリを使って情報の同期をさせています。MacBook Pro上では、メーラー「Thunderbird」のアドオン「Lightning」を使い、Win環境では、WebブラウザよりMobileMeのサービスにアクセスして確認をしています。


さいすけ
カテゴリ: 仕事効率化, ビジネス

住所録

基本はOSXの「アドレス帳」を同期しています。もちろんiPhone、iPadには転送されるので、各デバイスごとの設定は必要ありません。

タスク管理

タスク管理は「OmniFocus」というアプリを使っていて、これもOSX版/iPhone/iPad版を使って、いつでも同期できるようにしています。ポストイットに書いたタスクも、こちらに転記していつでも見られるようにしています。


OmniFocus 2
カテゴリ: 仕事効率化, ビジネス

プロジェクト管理・打ち合わせ、電話中などに書いたメモ

仕事などの進行中のものは、以前はA4の紙にクリップで束ねて、終わり次第スキャンスナップでスキャンしてEvernoteに…という流れでしたが、ここ最近、進行中プロジェクトの資料が分散しているということが気になりはじめ、以前やっていたB5判の無印のノートにまとめるようにしています。

仕事が終わり次第、別紙で作ってあるチェックシートとともにスキャンスナップでスキャンするか、まとめてEvernoteに送っています。

スキャンできないモノは、デジカメで撮影した画像をPCや指定したWebアルバムサービスに転送できる「Eye-fi」というメモリーカードを使って「iPhoto」というMac版の画像管理アプリと、「Flickr」というWebアルバムサービスに転送するようにしています。

ライフログ

一日の中で起こったことは、Twitterにつぶやいて、一日分のつぶやきのログをEvernoteに転送しています。外に出せないようなプライベートなことは、iPhone/iPadアプリ「simplenote」とOSX版「Notational Velocity」を使ってメモし、一週間分たまった時点でEvernoteに転記しています。


Simplenote
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ


私の手帳の歴史は「デキる社会人」というイメージから始まった

「手帳の使い方が、自分の生き方を変えていく」。大げさかもしれませんが、振り返ると手帳の使い方や考え方が、自分の生き方をどう捉えているかということにつながっていることが分かりました。その歴史をたどりながら、どんな風に手帳を使っていたかを追ってみたいと思います。

システム手帳時代(バイブルサイズ)

初めて本格的に手帳を使い始めたのは社会人になってからでした。しかも、理由は「デキる社会人」というイメージだけでした(笑)。中身のリフィルもファイロファックスのスターターキットを購入して、見よう見まねで使っていました。

システム手帳(スモールサイズ)

手帳を使い始めてみて分かったことがふたつありました。ひとつは「スケジュール管理は、今の自分には意味がない」ということ。そしてふたつめは「大きい手帳は持ち歩かなくなる」ということでした。書く項目が少ないということは、小さな手帳でもいいと判断して、スモールサイズに買い換えました。

システム手帳(A5サイズ)

専門学校生になって、バイトと学生の二足のわらじ生活になってからは「スケジューリングが必要だ」と考えて、手帳の使い方を考えるようになりました。小さい手帳だと書ききれず、たっぷりかけるA5サイズの手帳にしました。

システム手帳

▲折りたたんで入れれば、書き込みも見やすさも気持ちがいいです。

インテックスシール

▲インデックスシールもモリモリはっていました

「超」整理手帳

A5版のシステム手帳は、1ページに書けるスペースが広いので、書き込みが多くなります。システム手帳の構造上、リフィルの入れ替え、ページの追加などが容易にできる分、書き込んだページがどんどん増えていく。その書いたページの管理・整理の方法、振り返りのしにくさに悩んでいました。

そこで登場したのがドキュメントスキャナ「スキャンスナップ」です。手書きメモ、資料をデジタル化して、後で閲覧できるようにするシステムの構築ができてからは、ページが増えていく不安が解消されました。

それと同時期に佐藤可士和さんの「佐藤可士和の超整理術」を読んで共感することが多く、どうにか普段から荷物を身軽にできないかと思った結果が以下の2つでした。

1)親機と子機とのセパレート方法の確立

リフィルのうち、PCでパスワード管理をしているものはアプリ「1Password」を利用。中・長期の計画表やクレドカード、やりたいことリストなども、スキャンスナップでスキャン&必要な所をプリントアウトして張り込むなどをすれば、余計なページを持ち歩かなくてもいいと分かりました。


1Password
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ


1Password
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ

2)A4にすべて収まるサイズ統一の原理

「超」整理手帳の考案者、野口さんの「『超』整理法〜情報検索と発想の新システム」を読んで「使う紙はA4の紙に統一」を実践。その流れでA4の紙を折りたたんで使うという「超」整理手帳に出会いました。目標進捗のチェックもスケジュール管理に組み込みたかったので、デイリーページのリフィルを自分で作成して、毎日スキャンスナップでスキャンしていました。

超整理手帳

▲純正のカバーだと、紙の挟み込む量が多いと切れてしまうので、革製のカバーを使っていました。

超整理手帳2

▲開くとこんな感じ。日々の日課のフォーマットリフィルです。

超整理手帳3

▲カレンダーはiCalをプリントアウトしたモノを張り込み、週次レビューで統合性を取っていました。

超整理手帳4

▲本からの言葉や、自分のクレドカードなども挟み込んでいました。今はiPhoneにテキストデータにして入れています。ちなみにこのページはさあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かすの、ストレングスファインダーの結果です。

ほぼ日手帳

「超」整理手帳と同時期に使っていたのが「ほぼ日手帳」でした。使うきっかけは、ほぼ日の公式ガイドブックをたまたま見ていたら、ほぼ日手帳を日記として使っているという方が多く、日記での振り返りをするときに、日記以外の情報のノイズを減らしたいと考えて導入しました。

ほぼ日手帳

▲文庫サイズで手軽に持ち運び

リアル手帳

▲リアル日記と妄想日記を手書きで書いていた時

手書き&デジカメ

▲手書き+デジカメで撮影したモノをノリで付けていた時

InDesign

▲InDesignでフォーマットを作って、Twitterのつぶやき(公開アカウント&非公開アカウント)のテキストデータ+デジカメデータをはめ込んで、pdfデータはEvernoteに。プリントアウトしたモノをほぼ日に張り込んでいました。

A6ノート(無印良品)

「超」整理手帳をつかっていて、どうしても気になっていたのが「メモ」の扱いでした。「超」整理手帳は小さなメモが挟み込めるようになっていたんですが、仕事のラフや思いついたスケッチを書くにはスペースが小さく、メモ用にA6ノートを導入しました。

思いのほか使いやすいことを発見したのと、「情報は一冊のノートにまとめなさい」を読んで、「超」整理手帳の今までのノウハウを取り込み、一本化することにしました。

A6ノート

▲日時と何冊目になったかを記入してあります

三つ折り

▲三つ折りして貼り込めるようにリフィルフォーマットを作って、デイリーリフィルはその日のの終わりにはがして、スキャンスナップ→Evernoteにという流れで収納していました。貼り込んだ資料や思いついたネタは、ノートから切り離さずデジカメで撮影(Eye-fi)してiPhotoに転送。必要な写真はEvernoteにも転送していました。

インデックスシール

▲その日の朝にインデックスシールをシール分、左右にずらしながら貼っていきました。見返すときに日時がすぐ分かるので、この方法はいまでも使っています。

山の一部

▲見返しをしたときに出したノートの山の一部です。資料を張り込んだり、ネタをたくさん書き込む時には、一冊で4日も持たないときもありました。

ロルバーンのスリムノート

A6ノートで実践した中で、なんでもノートに書き込んだり、貼り込んだりすると、ノートがいくらあっても足りないと思ったのと、iPhoneやEye-fiといった、スキャンできないモノも気軽にデジタル化でき、しかも即座にデータを集約するサービスやデジタル機器が増えてきたこともあって、A6ノートに貼り込むものがどんどん減っていきました。

実は減らす理由があって、レシートや資料をノートに貼り込んで量が増えていくと、ノートがふくらんでいくんですね。そうなるととても書きにくくなるというデメリットが発生します。書くことに専念したい自分としては、これは重要な問題でした。

膨らみ

▲上が貼り込み全開の分厚いノート全盛期で、下が後半時期のほとんど貼り込んでいないスリム時期

そして手帳のデジタル化が進んでいく中で、もうひとつA6ノートに弱点がありました。それは『A6ノートの幅』でした。私は手ぶらで移動しているときでも、必ずウエストバックを必ず持ち歩くようにしています。バックの中身は財布、デジカメ、ボールペン、iPhone、モバイルルータ、小銭入れ、カギです。

ウエストバッグ

▲小さなウエストバックにもすっぽり入る、まさにスリムノート!

ウエストバックに入れたノートを取り出して書こうと思うときに、A6ノートの場合、ウエストバックのポケットだと引っかかって取りづらいんです。 『超』整理手帳の時は、手帳の幅が短いので問題なかったんですが…。と、その時に、すべての条件に当てはまるノートを発見しました。それが『ロルバーン』のスリムノートでした。値段も手頃ですし、今はとても満足しています。

ミシン目

▲紙はミシン目で切れるようになっています。

袋

▲ノートの後ろには収納袋もあるので、レシートや名刺入れ、千円札、切手などを入れておけば、出先でも重宝します。

見返し

▲見返し部分にはポストイットを貼っているので、あらかじめ転載する予定のメモはここで書きます。

今でも手帳の使い方は試行錯誤中

私の手帳の使い方、そして歴代の手帳についてお話ししました。これらを書こうと思ったきっかけは、「名言コツコツ」のコボリさんが主催された「『ちょっと濃いめ』の手帳オフ」に参加したからでした。手帳の使い方から、その人の考え方などがわかり、良い勉強になりました。自分の手帳への考え方を見直すことで、これから自分がどうありたいかということもいろいろ見えてきました。

最後に

人それぞれで使い方が違う手帳。これほど面白い世界はないと思います。そんな手帳ワールドをより楽しめそうな本が先日発売されました。それが「モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方」です。Lifehacking.jp堀さんモレスキナリーYoko さんの共著で、モレスキンユーザーだけでなく、手帳を活用する方法も満載の本です。こういった本からでもいいですし、文房具屋さんなどの特設コーナーなどで実際に手帳に触ってみてはいかがでしょうか?そして手帳の使い方を通して、自分の今後のことも一緒に、見つめ直してみませんか? きっとすばらしい発見があると思いますよ(^^)

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1972年生まれ。東京都八王子出身・中野区在住。デジタル機器やデジタルサービスを駆使して、いつでもどこでも人生を謳歌する「デジタル寅さん」として活動中。デジタルの楽しさを知ってもらうためのデジタルサポートを行っています。 その他にはグラフィックデザイナー、料理や食を通じてコミュニケーションを楽しむ研究をしている「食と心の研究家」としても活動。料理コミュニティ「キッチン男子部」の顧問も。

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