「インデザインCS3上でスポーツ新聞風な見出しを作成したい」仕事でそういったシチュエーションに使えるTipsを紹介します。
スポーツ新聞の一面で使われているような見出しをイラストレーターではなく、インデザイン上でも編集可能な袋文字を作成してみます。これだと新聞チラシの価格の袋文字とかにも流用出来ます。
作成方法
1.袋文字の形状を把握する
インデザインでは、テキストを袋文字にするときには「線の塗り」と「線の太さ」を設定すれば袋文字になります。ただ、通常に設定すると、袋文字の線の角部分が角張っている状態になりますので、これだとスポーツ新聞っぽさがなくなるので、ちょっとした細工をします。(のちほど説明します)
2.袋文字にしたいテキストを打ち込んでおく
まずは見出しにしたいデキストを打ち込んでおきましょう。そのあとに文字の加工に入ります。ここでは、スポーツ心っぽく文字にも色をつけておきます。
3.文字に処理を施す
角丸のフチをつけるのにはメニューバーの「オブジェクト」→「効果」から「ドロップシャドウ」を選択して、下記のようなダイアログの設定をし、シャドウのボケ足をベタ塗りにするような効果を使ってフチを作成しています。
4.袋文字のバリエーションを作る
画面左の文字を、ちょっと立体っぽくする為に白の袋文字を作成して、右下にフチを移動するような設定をします。※画面上ではわかりにくいので、分かりやすいようにC100+M20の青色の地を敷いています。
5.フチ文字にフチをつける設定をする(ココがキモ)
CS2にダウングレードする可能性がある場合や、文字ボックスの文字やケイの設定がオブジェクトごとに違う場合は、下記のようなやり方でフチ文字にフチをつけられます。
1フチをつけた文字に、操作の邪魔にならないように、ダミー用のオブジェクトボックスを作ります。(画像では分かりやすいようにダミーボックスにスミをつけています)
2ダミーボックスとフチをつけた文字ボックスをグループ化して、そのグループ化したオブジェクト自体に「効果」設定を行います。
3さらに白フチをつけたい場合は、同様にダミーオブジェクトを配置してグループ化→「効果」の設定をすれば、いくらでもフチが作れます
6.見た目を調整して完成
どうでしょうか?いい感じに出来たかと思います。ちょっと変化球的なTipsになりますが、こんな考え方でも出来ますよというご提案です。
感想・補足
「オブジェクトをグループ化したオブジェクトにも「効果」が適用できる」といった事を覚えておけば、表現の幅はぐっと広がると思います。
(フチをつけた文字ボックスやオブジェクトをグループ化して、そのグループ自体にドロップシャドウをかけるということも可能です。)
CS4では線の角丸設定が出来ると言うことなので、もう少し簡単になるかと思います。このあたりはCS4を導入した時に検証してみます。
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コメント
先日のDTPBOOSTERに参加し、杏珠さんからこの技を知り、目から鱗が落ちた次第であります。
このサイトも申し訳ありませんが知りませんでしたので、古い記事にコメントを書き込む事を
お許しください。
さっそくこの技でバリバリ見出しを作成しています!
で、1つ悩ましい問題があるのですが、やっぱりドロップシャドウですから背面にオブジェクトがあると
のせになっちゃいますよね。。 光彩はもってのほかでした。
のせを回避する良い方法をお知りでしたら、教えて頂けるとうれしいです。
ENIGMAさん>>>
コメント、ありがとうございます!
お仕事でお使い頂き、お役に立てれば幸いです。
ご質問の件ですが、袋文字のフチ部分の設定のことかと思うのですが、的外れでしたらごめんなさい。
フチ部分は「効果」ダイアログの「描写モード」内の「モード」を「通常」にしてみて頂けますでしょうか?
こちらはデフォルトでは「乗算」になっているので、そのまま使うといわゆる「ノセ」になりますので。
お試しいただければと思います。
杏珠さん。。まさにこの事でした〜!
InDesignCS3を使用なので、ちょっとした見出しの
フチのラウンドもイラレ頼りでした。
本当にありがとうございます。広めます、この技を。
ENIGMAさん>>>
よかったー!ぜひぜひご活用下さいませ!!