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【本】「20代デザイナーのレタリング」〜手書きで文字を書く事で「文字」に対して愛着が湧いた一冊〜

「最近、アナログで「文字」を書(描)いたのはいつですか?」
もし「アナログで「文字」を書(描)いてみようかな?」そんな気持ちになったあなたに、「20代デザイナーのレタリング」という本をオススメします。

【内容】
vol.1「レタリングの基礎と明朝体」、vol.2「和文書体を書く」という2冊構成になっています。
本誌の内容は、文字の骨格やエレメント、バランスがどのようになっているかという解説と、文字を手書きで書く時の道具の説明や、文字の書き方の手順が丁寧に書かれています。

【感想】
私が専門学校にいたときは、今の学校の授業内容は分かりませんが、本誌で解説しているような「レタリング」の授業があったので、懐かしさを感じながら読んでみて、実際に烏口やガラス棒を使って書いてみました。
学生当時はエアブラシの授業にハマリまくり、イラストの授業に気持ちや時間を注いでいたので「レタリング」の授業を受けていたときは、正直あまりおもしろさを感じていませんでした。
時が過ぎて、今この本を読んで「文字」を手で書いた時に、あたりまえですが「感じ方」が全然違っていました。
仕事やプライベートで頼まれた案件でロゴを作成するときも、自分なりの「落としどころ」や今までの経験や感覚で作っていた所にプラスして、本書を読んで例題を元に基本に戻り、文字の構造やバランスを考えながら清書するときの緊張感が「文字」を大事にしている!と感じるようになり、なんだか「文字」自体がかわいくなってきました。
この本を読んで、作者の宮原さんに「文字」に対する愛を、自分は感じ取れましたが…いかがでしょうか?

自分の手で文字を書き、体感し、感じてみることで、新たな「文字」に対する愛着が湧いてきまして…自分のデザインの基準やフレームワークの一つとして会得出来たと思います。そんなきっかけになった一冊でした。
このような本に出会えたことと、気づきを頂けた事に感謝します。ありがとうございます!

文字の構造を知り、手書きを体感して自分の感覚の幅を広めてみる。そんな気持ちになりたい方には、是非購入を検討してみて下さい。
きっと新しい自分を感じる事が出来ると思います。

【詳細・購入先】
TYPE RHYTHM(旧20代デザイナーの文字組)

ちなみに作者の宮原さんは7/21〜8/9に「Kadogire、角布」展という展覧会に出展されるそうです。私も期間中に行こうと思っていますので、こちらも興味がある方は、ぜひ。
「Kadogire、角布」展 [個人会員多数]

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1972年生まれ。東京都八王子出身・中野区在住。デジタル機器やデジタルサービスを駆使して、いつでもどこでも人生を謳歌する「デジタル寅さん」として活動中。デジタルの楽しさを知ってもらうためのデジタルサポートを行っています。 その他にはグラフィックデザイナー、料理や食を通じてコミュニケーションを楽しむ研究をしている「食と心の研究家」としても活動。料理コミュニティ「キッチン男子部」の顧問も。
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