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【心のコトノハ】「ストレス」は人生にとって必要なのか? 〜日本メンタルヘルス協会の第2講座を受けてみて〜

前回のエントリに引き続き、今回は日本メンタルヘルス協会の第2講座に参加してきたレポートをしたいと思います。 今回のテーマは「ストレス」についてです。

シールを貼ったのです!

詳細は以下に

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●恐怖、感謝、そして新たなミッションが見えてきた

先週の18日の金曜日に第2講座を受講してきました。前回の講座の帰りに東北関東大震災が起こり、それから一週間後の講座だったので、正直、講座を受けに行こうか迷いました。

「また、こないだのような地震が起こったら…」「奥さんのことも心配…」とも思いました。でも、ここで恐怖に対して向き合わないと、今後もこの恐怖が浮かびあがってくると思ったんです。

そのことを奥さんにも話したところ「私は大丈夫だから、いってらっしゃい」と笑顔で答えてくれました。本当にうれしかった…。

そして、そこには別の思いが出てきました。「カウンセリングを学ぶ」ということが、当初は「フリーランス支援業務」の一環としての位置づけだったのですが、それだけでなく、今後、自分が関わり合う人すべてにおいて、何かしらのサポートできるなら、これ以上の幸せはないんじゃないか?と思ったんです。そんな思いを胸に秘め、学校に向かいました。

●基礎コース前編 第2講座「心のストレスを取り去るからくり」

今回の講座担当講師は林 恭弘先生という方でした。スポーツをしていたのかな?というさわやかな感じの先生で…自己紹介を聞くと、昔テニスをしていたとのこと。納得。 そして、林先生のお名前…どこかで聞いたことがあるな…と思っていたら、数年前に購入した「プロの聞く技術が身につく本」の著者さんでした(笑)

数年前に購入してました(^^)

当時、コミュニケーションに関して色々悩み事が多かったので、そのときに購入したんですが、蛍光ペンで線を引きまくって、無我夢中で勉強していたのを思い出します。まさかその先生の話が聞けるとは…うれしい限りです。


日本メンタルヘルス協会:林恭弘のひとこと

林 恭弘先生の公式ブログです


ビジネス心理コンサルティング|林恭弘

林 恭弘先生の公式サイトです



●グループディスカッションは「カタルシス効果」につながる

今回の講座は「ストレス」がテーマでした。ストレスと聞いて考えたのが自分なりの「ストレス発散」ってなんだろうな…と思ったら「話す」ことと「寝る」ことが頭に浮かびました(笑)

特に「話す」ことは自分にとってなくてはならないストレス発散法で、時間が許す限り誰かと話し倒したいと思うぐらいです。話すことが好きな自分が、講座のグループディスカッションをしていくうちに、改めて気がついたことがありました。それは前回の講座に続いて「聴く」ことの大事さです。

講座中にグループディスカッションをするうちに、自分の悩みや感情をはき出すことによって、受容や共感をすることで安堵感や安心感を体感することが学べました。このことを「カタルシス効果」と呼ぶそうです。

この講義を聴いて「自分がしゃべることを我慢して、聞き手に回った方が得をするよ」と、ある社長さんに言われたことを思い出ました。その社長さんは今思うと、いろんな意味でこのことを教えてくれたのだと思いましたが、自分は「我慢する」というところにフォーカスしてしまい、無理矢理自分に「我慢すればいいことがある」と思い込ませて、アメとムチの関係でそのことを理解していました。

そうなると…

「人の話を聞くのが苦痛」(ストレス)

「聞かないでもいい方法は?」

「自分のことを話し倒す」(ストレス回避)

という図式が自分の中で構築されていたんです。アメが欲しくてムチを我慢する状態なら、たとえその人の話を聞いていても、自分の心には響きませんし、話の内容も右から左に流れていき、話している相手も「この人、話を聞いているフリをしているな」と気付かれると思うんです。

■なんで「聴く」のかを理解してから聴く

こういった講座に来る場合、来る人の目的が「コミュニケーションを円滑にしたい」「カウンセラーになりたい」というような思いの元、授業を受けているんだと思います。

だとすると、授業の内容は「必ず意味がある」という意識の元に先生の話を聞いたり、グループディスカッションをするということになります。そういった意識があるとないとだと、相手の話を聴くことも、まったく別のことになってしまいます。

たとえば…

「相手の話をとにかく聞けば『自分が得をするらしい』から、何が何でも我慢して聞いておこう」

というのと

「相手の話を聴くことで、相手は安堵感を持つ。それが積み重なって信頼が生まれていく。そして信頼が築いていければ、話を聴くだけで相手が心が前向きになってもらえたり、こっちの話しも聴いてもらえる状態になっていく」

ということでは、同じ聞く(聴く)でも、内容が全然違うことになります。

だからといって「こういった授業に出ないと、相手の話を聴けないのか?」ということではなく、人の話を聴くのに、ただ聞くのではなく「なぜ人の話を聴くことが大事なのか?」を自分なりに考えて理解した上で聴くことをしないと、以前の自分のように「アメとムチ状態」になって、聞くのにストレスがたまり、最後には相手の話を遮って自分のことを話し始める…ということになります。

他の先生もおっしゃってましたが「日本メンタルヘルス協会の講座はライブ講座です」という意味の一つがここで分かりました。

こういった講座に出られない人で「人の話を聴く」というコミュニケーションが苦手な人はぜひ「自分は人の話を聴くことを、どう思って(どんな感情になって)いるんだろう?」と自問してみて下さい。自分の感情を抑え込まずに、自分が納得する答えがでれば、時間はかかるかもしれませんが、人の話を聴けるようになっていくんだと思います(^^)

それが分かれば、ストレスの軽減にもなりますので、ぜひやってみて下さい。

■今回の授業で大事だと思ったこと

  • 自分の感情をはき出す「カタルシス効果」の理解
  • ストレス自体は悪いものでない。自分の向上心にも必要なものだけど、ストレスが一定量を超えると心身症につながる。適度なストレスをキープ&発散が必要
  • ストレス耐性に必要な存在は身近な「理解者」
    →家族、親、友人…そしてカウンセラーも
  • 意識、無意識の存在
  • 脳の構造の理解(脳幹、本能脳、理性脳、前頭葉、後頭葉のしくみ)
    →理性脳と本能脳との心の葛藤(ストレス)
  • 前頭葉から生み出される「自我」の存在価値
    →自己実現には必要だけど「自己(だけ)実現」になっていないか?
  • 脳幹の機能、存在を大事にして、どんな生命体であっても「違いを認め、それを受け入れる」ことを、心理的、科学的の両方から理解する。

まとめ

世の中には「バランスが大事」ということが沢山あります。 今回のストレスもそうですし、時間や心配り、運動、食べるもの、仕事、勉強…それぞれがほどよくバランスが取ることで、人生全体が充実していくんだと思います。

周りの人から「これっていいよね」と勧められることって、その人にとって結果としていいことだったからプラスの感情をこめて勧めてくるんだと思うんですね。そういったプラスのエネルギーを感じると「あ、じゃあ自分もやってみようかな?」と感じやすいんだと思います。物事を素直に受け入れて、チャレンジすることはとてもいいことだし、できるならいろんなことに自分もチャレンジしていきたいと思います。

それと同時に考えていきたいのが、「バランス」という意味で、自分がマイナスのエネルギーだと思っている「負の感情」が出てくることを見つめ直すことも大事なんだと思います。「自分はなんでマイナスの感情を感じているのか?」を見つめ直して、その原因が分かれば、無理に「ストレス発散!」ということに躍起にならなくてもいいようになります。

嫌な感情を見ないようにして、プラスのエネルギーを感じることで相殺しようと思っていても、やがて負の感情はひょっこり顔を出してきます。

そういった感情を見つめ直さない限りは、相殺しようとすればするほど、ストレスは大きくなっていきますので…そういった見つめ直すことは、時には辛いこともあると思います。ですが、そういったことを見つめ直して、その原因を突き止めてリセットすれば、それもまた違うアプローチの「ストレス発散」になりますよ(^^)

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1972年生まれ。東京都八王子出身・中野区在住。デジタル機器やデジタルサービスを駆使して、いつでもどこでも人生を謳歌する「デジタル寅さん」として活動中。デジタルの楽しさを知ってもらうためのデジタルサポートを行っています。 その他にはグラフィックデザイナー、料理や食を通じてコミュニケーションを楽しむ研究をしている「食と心の研究家」としても活動。料理コミュニティ「キッチン男子部」の顧問も。