シェアする

【本】【心がけ】「編集デザインの発想法」から考える、編集担当とデザイナーとの関係

本の整理をしていたら「あ、結構この本とか、みんなが見たら勉強や参考になるのでは?」と思って、みんなでシェアしようかと思います。

スポンサーリンク
200217_ad

編集デザインの発想法

エディトリアルの関連書籍の中で、一番にオススメしたいのがこの「編集デザインの発想法(ヤン・V. ホワイト (著), Jan V. White (原著), 大竹 左紀斗 (翻訳))」です。

エディトリアルデザインも色々ありますが、私は雑誌やムックがメインで仕事をしています。
この仕事を10年やってきて、改めて大事なんだなと思うのが「編集担当さんとの距離」を見定める事です。

がっつりスクラムを組んで二人で突撃するように進むか、ほどよい距離感を持ちつつ、お互いの落としどころを探りながら進むか。もしくは全体的に任せてもらって、自分のカラーを出し切った後に二人で調整していくか。

どれにしても、デザイナーと担当さんとのお互いの信用や好みを把握して、読者にどんなカタチで分かりやすく伝えるように仕上げていくか…そこに尽きると思います。いろんな考え方があると思うのですが、私は「相手(クライアントと読者)あってのデザイン」というスタンスが一番しっくり来ます。

接客業で学んだこと

自分が接客業をやっていたこともあって、人との関わりあい、その人の先にどんなビジョンが見えるのか、どんな素晴らしい感情が得られるのか?と考えれば、デザイナーに限らず、どんな仕事でもクリエイティブな仕事になると思います。

自分がいつも心がけている事のひとつに「出来ないことにフォーカスを当てるのではなく、出来たこと、出来る事にフォーカスを当てる。」というもの。

デザイナーと編集さん達で、お互いが「出来ない」事や「理解出来ない」事に気持ちがとらわれ、うまくコミュニケーションが取れていない人が多いような気がします。

「分からないなら分かろうとする努力を理解出来るまでやり通す」「ある表現が出来ないのなら、自分なりに表現出来るモノで提案する」道はいくらでもあります。自分が変われば、周りも変わる。誰のためでもなく自分のため、それがみんなの為になると思いますので。

かなり横道に逸れましたが、デザイナーだけの目線でなく、編集さんと一緒にいい物を作っていきたいと思う人は、この本はきっとバイブルになると思います。

良かったら一度、目を通してみて下さい。きっと気づきがひとつでもあると思いますので。

The following two tabs change content below.
アバター画像
1972年生まれ。東京都八王子出身・中野区在住。デジタル機器やデジタルサービスを駆使して、いつでもどこでも人生を謳歌する「デジタル寅さん」として活動中。デジタルの楽しさを知ってもらうためのデジタルサポートを行っています。 その他にはグラフィックデザイナー、料理や食を通じてコミュニケーションを楽しむ研究をしている「食と心の研究家」としても活動。料理コミュニティ「キッチン男子部」の顧問も。